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お礼にもならないですが、小話断片(4/6)


ぽん、と軽い音がして、SAKUがオンラインになったと告げる。


”おはよう、SAKU ”

”おはよう ”

”今から朝ごはんなんだけど、どうしようかと思って。タマゴとパンと牛乳があるから、そのまま食べてもいいんだけどね ”

”そうか、自炊だったっけ ”

”そうだよ。ところで俺、そんなこと言ったっけ? ”

”ああ、前ね。KYOの料理が美味いんだって、キンタに自慢されたんだ ”

”……それは、キンタが自慢することなのか? ”

”うーん、それは日本語の難しいところだけどね。でも、なんかKYOの話するとき、多分自分のこと話すより誇らしげだから良いんじゃないかな ”

”なんだか照れくさいなあ。それに、そんな上手って訳じゃないよ。好きだけど、自炊に困らない程度だし、凝る余裕なんてないしさ ”

”確かに、一流レストランの味は期待しないけどね。でも、それとは別の種類って腕があるから ”

”別の種類? ”

”うん。冷蔵庫の残り物で、一食分美味しい物作る腕 ”

”それは、自炊必須能力だと思うけど ”

”まあね、でも、別に自炊能力が独り暮らし必須能力ってわけじゃないだろう?それにああいうの好きなんだ。絶対、ああいう適当に作った料理って店じゃ食べられない ”

”食べさせてたら、それは店としてどうかって思う… ”

”でもさ、冷蔵庫の余り物で作った煮物とか野菜炒めとかね、冷やごはんとかでチャーハンとか。ああいうのってその人の個性が出るし、あっさりしてて美味しくて、好きだな。得意だって聞いたよ。”

”得意っていうか、必要に迫られて作ってるだけだって ”

”それでも、食べる側にとって美味しいかどうかの問題で、及第点だってこと。…そんな話してたら、何か食べたくなってきた。まずは買ってこないと ”

”買ってくるって、冷蔵庫には?”

”何もないんだ、ちょうど。割といつものことだけど ”

”SAKU、俺も何もなかったらさすがに作れないよ。なんか心配になってきた ”

”大丈夫。いつもこんなもんだよ ”

”大丈夫って言われても、それはそれで安心出来ない…。なんか、本当に大したもの出来ないけど作りに行きたくなるなあ ”

”そう?それは凄く嬉しいな。縁があれば良いんだけどね。じゃあ、またね。行ってきます ”

”ああ、いってらっしゃい。また。 ”



…うーん。
いや、本当に心配かも。


でも、冷蔵庫の残り物処理とか、マスター上手そうだよな。
今度、聞いてみようかなあ。








SAKUに作りに行ってやるわけにもいかないんだろうけど。












SAKU&KYO



なんでSAKUと食べ物ネタなのかは謎ですが。
SAKUは、なんとなくジャンク系とか冷凍食品とかインスタントとか愛用してそうですけど、これで上手だったら、よりときめくなあ。








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